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Business私たちの仕事

製造・切板・研磨を分業し
高品質な体制を構築

当社では、ステンレス鋼板の製造・加工・研磨・販売を手がけており、「製造」「切板」「研磨」の各機能ごとに事業部や工場を分けて事業を運営しております。
当社の事業は大きく3つの分野に分かれています。
創業事業である「構内業務事業」では、日本製鉄山口製鉄所内でステンレス鋼材の製造を担っています。下松工場の「ステンレスコイルセンター事業」では、ロール状のステンレスを板状に加工し、お客様のご要望に合わせた切板加工を行っています。南陽工場では「ステンレス研磨事業」として、機能研磨と意匠研磨によりステンレス板に高品質な仕上げを施しています。
このように各工場がそれぞれの専門性を活かし、一貫したステンレス製品の製造から販売まで対応する体制を構築しております。

Business Field私たちの事業フィールド

BUSINESS FIELD

このような所に
私たちのステンレスが利用されています

建築業界

ステンレスの素材選定、研磨技術、表面処理技術等を組み合わせることで、ステンレスに多様な意匠性や機能性をもたらすことができます。
美しい意匠性のみならず高い強度も求められるビル建材やエレベーターなど、建築業界において幅広く利用されています。

半導体・電子部品業界

パソコンやスマートフォンなど、ほとんどのデバイスに搭載されているIC基板の製造工程において、ステンレスが重要な役割を果たしています。
プリント配線板の製造で使用されるステンレスには、形状の安定性、熱に対する特性、表面の硬さなど、さまざまな特性が求められます。当社はステンレスの特性を十分に理解し、最適なソリューションをご提案することで、あらゆる課題を解決してきました。

カード業界

クレジットカードやキャッシュカード、運転免許証、交通ICカードなど、各種カードの製造工程においてステンレスの研磨技術が活用されています。
傷をつけにくくするための加工や、高級感のある光沢、シックな雰囲気の柄をカードの表面に施したい場合に、当社のステンレス意匠研磨技術を使って転写を行います。カード製造用ステンレスにおいては、現在国内トップクラスのシェアを誇っています。

主な納入実績

  • 東京スカイツリー
  • あべのハルカス
  • 麻布台ヒルズ
  • 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー
  • 高輪ゲートウェイシティ
  • ミナモア(広島駅)
  • 大阪/関西万博パビリオン

その他有名ブランドのウィンドディスプレイや、商業施設のモニュメントなど、
多くの場所で当社のステンレス技術が活用されています。

Business department事業部紹介

BUSINESS DEPARTMENT

ステンレスに
意匠性をもたらす

意匠研磨事業

主に商業ビルやエレベーターなどの建築建材関連をはじめとする各種製品における設計・デザイン・クリエイティブ等に活用いただいているのが「意匠研磨」です。
意匠研磨は、表面を削ってステンレスに模様や凹凸をつけたり、鏡のようにピカピカに磨いたりして、ステンレスの表面に意匠性を持たせる研磨技術です。ステンレスをより高級に、より美しく華やかに見せるだけでなく、表面を加工することで指紋や傷を目立ちにくくし、さびにくくする効果もあるため、ステンレスのメンテナンス性を高める効果もあります。
主な顧客は建材メーカーや機械メーカーで、ビル建材やエレベーター、エスカレーター、自動ドアのほか、コンビニエンスストアのコーヒーマシン、ドーナッツフライヤーなど幅広く活用されています。
大阪・関西万博のパビリオンや有名な海外ブランドのウィンドディスプレイなど、注目度の高いプロジェクトにおいても当社が研磨を手掛けたステンレス建材が使用されています。

ステンレスに
機能性をもたらす

機能研磨事業

「機能研磨」とは、ステンレスに熱膨張、熱伝導、離型性、密着性、平滑性などの新たな機能を付加する研磨技術です。
機能研磨事業部の主な顧客は、電子部品や半導体・電子部品業界の企業であり、日本を代表する大手企業とも直接取引をさせていただいています。
これらの業界における各種製品の生産・製造・試作開発・研究プロセスにおける課題解決のため、最適な素材選定、研磨技術、表面処理技術の選定をトータルにサポートしています。サンプルの作成から始まり、トライアンドエラーを繰り返しながら製品をブラッシュアップさせていくため、世の中に出るまでは1年程度かかることもあります。
エレクトロニクスの最新技術に対して常に高いアンテナを張り、知識を磨き続けながら、顧客と共に新たな技術を開発していく事業部です。

ステンレス
素材を提供

コイルセンター事業

業界屈指の品揃えによる素材提供力で、顧客のニーズに合わせた製品を必要な量、必要な時に提供することが、ステンレスコイルセンター事業部の主な役割です。
製造部門においては、経験豊富な技術者による確かな技術により、厳しい精度要求にも対応可能です。また、多様な設備と充実した人員体制により、多品種・小ロット・小サイズで短納期などの注文にも柔軟に対応し、顧客から厚い信頼を獲得しています。
顧客のニーズを起点として稼働することが多い当事業部ですが、加工会社との協業による新商品の開発など、能動的な取り組みもスタートしています。

HISTORY太華工業の歴史

徳山鉄板(現 日本製鉄山口製鉄所)からの委託事業からスタート

当社は、社名の由来でもある山口県周南市にそびえる太華山の麓にて創業いたしました。 創業当初は、後の日本製鉄山口製鉄所となる企業からの委託を受け、ステンレスを生産する業務の一端を担っていました。 この事業によって現在の事業基盤を築き、ステンレスの専門知識や研磨技術を磨いてきました。

  • 1946.2月

    • 徳山鉄板株式会社と請負契約を締結、磯村安夫個人で事業を開始。
      主として製缶工事、鋼材のグラインダー疵取作業を行う。
  • 1950年代

    • 有限会社太華工業所を設立、前述作業工事を継続。
    • 薄板ステンレスの研磨作業を開始。
  • 1960年代

    • 新日本製鐵(株)光製鉄所(現:日本製鉄山口製鉄所)と請負契約を締結。
  • 1970年代

    • 下松市に工場を新設、操業を開始。
    • 有限会社を株式会社に組織変更する。
    • 初代社長、磯村安夫が会長に就任し、中川繁が社長に就任。

「ステンレスの専業メーカー」として急速に事業を拡大

構内業務の委託業を引き続き行い、下松工場やコイルセンター、大阪営業所の新設など、企業規模も徐々に拡大させてまいりました。
特に事業成長のターニングポイントとなったのは1980年頃です。日本はバブル景気に沸いていた時期で、街中には豪華できらびやかな建物が多く建てられていました。その豪華な建物に不可欠だったのが、当社で行っていたステンレスの鏡面研磨技術です。
鏡面研磨とは、表面を滑らかに研磨し、鏡のように光沢を持たせ、腐食を防ぎ、サビが発生しにくいなどの機能性をも高める研磨技術のことです。この技術は今でも高級なホテルや飲食店、商業施設のエントランス、エレベーター内部のパネル、手すりなどのステンレス素材に多く使われています。

  • 1980年代

    • ステンレス鏡面研磨作業開始。
    • ステンレスコイルセンター操業開始。
    • 大阪営業所を開設。
  • 1990年代

    • 中川繁が会長に就任し、中川宣夫が社長に就任。
    • 本社を周南市(旧徳山市)に移転。
    • プレスプレートの生産を開始。
  • 2000年代

    • ISO14001認証取得。
    • 中川宣夫が会長に就任し、中川智加良が社長に就任。
    • 東京営業所を開設
  • 2020年代

来る2027年に迎える創立70周年に向け、成長を続ける

当時、当社にはこの鏡面研磨を高品質かつ量産できる設備を導入していたこともあり、国内外より数多くの依頼が舞い込み、鏡面研磨機の開発で科学技術庁より注目発明賞をいただくまでになりました。
この鏡面研磨技術のヒットがターニングポイントとなり、1988年に大阪営業所を開設、1995年にはプレスプレートの生産を開始、2005年には東京営業所を開設するなど順調に事業規模を拡大してきました。
ステンレスの製造・切板・研磨・販売をトータルに担うステンレス専業メーカーとして、商品開発を行うなど新たな取り組みにもチャレンジしています。来る2027年に迎える創立70周年に向け、今もなお成長を続けてまいります。