ステンレスコラム

ステンレス加工の専門家
太華工業が運営するステンレスコラム

ステンレス意匠を分類する

「ステンレスの表面仕上げってこんなにあるの?知らなかった?」
「いろいろあるみたいだけど、違いがよく分からないんだよね」

わたしたちがお客様と話をしていると、たまにこんなことを言われます。
ステンレスの表面仕上げにはじつに多くの種類があるのですが、知らなかったり、たくさんあることは知っているけど違いや特徴がよく分からない、という方は意外と多くおられます。

そこで今回のコラムは、そんなステンレス意匠を分かりやすく分類するアイデアをひとつ、ご紹介したいと思います。
※ちなみにここでは、外観を美しくするためにさまざまな趣向や工夫を凝らしてつくられた表面仕上げの総称として、「ステンレス意匠」という言葉を用います

さて、上のイラストはある一つの表面仕上げのことを言っているのですが、なんだか分かりますか?

答えは「バイブレーション仕上げ」です。
※バイブレーション仕上げについては、以前のステンレスコラム「いろいろな意匠研磨2バイブレーション仕上げ」をご覧ください
http://www.taika.co.jp/column/column030.html

ステンレス意匠の話をするとき、知っている人に対しては「バイブレーション」など、表面仕上げの名称をいえばそれで通じます。
しかしよく知らない人には、バイブレーションという名称だけでは通じません。

わたしもかつてそうでしたが、よく知らない人にとってステンレスはどれもこれも同じ銀色に見えていたりします。
なので名称だけ言われても…??ですし、ならばと似た感じの表面仕上げや、見た目の印象を伝えてみたりするとさらに???になって、余計に混乱させてしまいます。

そこでこんな分類はどうでしょう。

これは、ステンレス意匠を大別すると「線」「面」「点」に分けられるのではないか、というアイデアです。

こうすると、これまではステンレス意匠というなかでひと括りにされていたバイブレーションや鏡面が、つぎのように整理できます。

  • バイブレーションは、ステンレス意匠の中の線で表現される意匠
  • 鏡面は、ステンレス意匠の中の面で表現される意匠
  • ショットブラストは、ステンレス意匠の中の点で表現される意匠

もちろんこれは一つのアイデアですので、正解でも業界標準でもありません。
ただ、一見するとごちゃごちゃして分かりにくいものも、小分けにすると意外にイメージが掴みやすくなりませんか。

これまで、ステンレス意匠に馴染みのなかった方々に、少しでも身近に感じていただければ嬉しいです。

いかがだったでしょうか、今回のステンレスコラム「ステンレス意匠を分類する」。

皆さんのなかにも、もっと良い分類方法やアイデアをお持ちの方がおられるかもしれませんね。
そんな方はぜひ、そのアイデアを教えてください!(笑)

それでは、次回のステンレスコラムもお楽しみに!