ステンレスコラム

ステンレス加工の専門家
太華工業が運営するステンレスコラム

ステンレスは見た目が9割!?②

前回のコラムで、お客様にきれいな状態でお届けするには、梱包がとても大事というお話をさせていただきました。
定番の梱包も紹介しましたので、今回はちょっと特別な梱包をご紹介したいと思います。

LVL梱包

通常、ステンレスの梱包は木材が多く使用されるのですが海外へ輸出する場合は、病害虫の駆除処理をしなければなりません。
燻蒸(くんじょう)処理といって、熱による方法と薬剤による方法があります。
割合としては熱処理の方が多いようですが、それなりの費用と時間がかかります。

そこで近年では、「LVL」という合板が使用されることが増えてきています。

下の写真はLVLでつくられた梱包ケースと、通常の木材でつくられた梱包ケースです。

LVLを使用した梱包ケース

通常の梱包ケース

LVLは、Lamineted Veneer Lumberの略称で、上の写真でも分かるようにカットされた薄い板を何枚も重ねて圧着したものです。
非木材扱いとなるため、特別な処理をすることなく輸出用の梱包として使用できるので重宝されています。

LVLイメージ

「じゃあ輸出用の梱包は全部LVLにすれば良いのでは?」
その通り!と言いたいところですが、LVLは薄い板を貼り合わせた合板なので一本モノの木材と比べるとすこし強度が劣ります。
あくまで目安ですが、一つの梱包で2トンを超えるような場合には燻蒸処理された木材を使用する方が安心なようですね。

重量によってLVLか木材か提案できたら、ちょっとかっこいい…かも?

ステンレスに限らずモノを運ぶには梱包はとっても重要です。
いいかげんな梱包だと、製品を痛めるだけでなく荷崩れなどで二次災害を起こす可能性だってありますから。

次回は、「小さいものは名刺サイズから。あらゆるサイズに対応するステンレス切板の梱包」についてご紹介します。
お楽しみに。